こちらの記事では、大雨、豪雨により浸水、冠水が発生した場合の深さによる被害の違いについて、国土交通省の資料(*1)をもとに説明しています。
下の表は、浸水の深さと被害の関係を示したものです。
浸水深さ | 被害程度の目安 |
---|---|
0~0.5m | 床下浸水 |
0.5~1m | 床上浸水 |
1~2m | 1階の軒下まで浸水 |
2~5m | 2階の軒下まで浸水 |
5m以上 | 2階の屋根以上が浸水 |
上に示した関係は、基礎の高さや天井の高さによって異なりますので、おおよその目安としてお考え下さい。また、戸建とマンションで、浸水深さと被害の目安は同じですが、被害の質が異なる部分があります。例えばマンションにおいては、地下に駐車場がある場合は浸水する可能性がありますし、他にもエレベーターへの浸水や機械式駐車場の水没など共用設備の被害が発生する可能性があります 。また、マンション全体の電気を管理する設備が1階や地下にある場合、設備が破損し、マンション全体で電気を使えない状態が長期間続く可能性もあります。
戸建やマンションの専有部分の被害に応じた処理や廃棄しなければいけない物についてはこちらの記事で説明していますので、ご覧ください。
また、大雨や豪雨の際には避難するケースがありますが、水深が20cm、膝くらいの深さの浸水でも、高齢の方などは避難が困難になりますし、水が勢いよく流れている場合は健康な大人でも避難が困難になります。実際に1995年に発生した関川水害においては、50cm以上の浸水でほとんどの人が避難するのが困難な状態になったという調査結果が残っています。浸水の危険があるときは、早めの避難が重要になります。
住所から浸水リスクやハザードマップの情報を調べるには、エリア毎の浸水リスクのページをご覧ください。
参照資料
*1 http://www.river.go.jp/kawabou/reference/index05.html