大雨、豪雨による家への浸水は、多大な労働と経済的損失を引き起こします。浸水リスクの高い場所で、家への浸水をなるべく避けるには、建築時の対策と、リフォームによる対策があります。
まず、建築時の対策ですが、床面を高くすることが基本方針になります。床面を高くする方法としては、盛り土、基礎の高さUP、ピロティ構造があります。
盛り土は、敷地全体に土を盛って高くして、敷地そのものの浸水を防ぎ、家への浸水を防ぐ方法です。基礎の高さUPは、家の土台となる鉄筋コンクリート造の基礎部分を高くして、床上への浸水を防ぐ方法です。ピロティ構造は、2階以上の建物で地上部分が柱を残し外部空間になっている建築様式で、床上への浸水を防ぎつつ、床下浸水においても汚泥がたまりにくいなどのメリットがあります。実際の建築においては、法律や条例による高さなどの制限や、建築費用の違いなどがありますので、専門家に相談して、後悔のない家づくりをして下さい。
リフォームにおける浸水への対策は、外構(塀や門などの家の周囲の構造物)による対策が中心になります。まず、防水性の塀で敷地を囲むことで、敷地内への外部からの浸水を防ぎます。門や駐車場の出入口、玄関口は止水板を設置できるようにすることで浸水を防ぎます。
また、半地下や地下に駐車場や玄関がある場合は、アプローチに段差を設けるだけでもリスクを小さくできます。
住所から浸水リスクやハザードマップの情報を調べるには、エリア毎の浸水リスクのページをご覧ください。